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最近は演出備忘録。
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武器(技術)は有用だが、一番大事なのは敵(対象)を知る(見る)こと。
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例えば「真のテーマ」とでもいうべきものがあるとすれば、それは水深一万メートルの海底に沈黙とともに横たわっていて、もはや「テーマ」の面影はなく、ただそこに“ある”(または“ない”)としか表現できないものに変貌しているだろう。それを、「無」や、「世界」などと呼ぶこともできるし、あるいは、偉大な映画作家の固有名詞に置き換えることもできる。
「テーマ」は映画をシンプルにするために使用されるツール。
それはむしろ表層に近い。
オーバーラップ。
小津の影響で近年最も軽んじられている場面転換の手法。
だが、動きや濃淡の重ね方など、往年の監督達によって研究開発されてきた作法が存在する。
食わず嫌いにならず学ぶべき。
原作をリスペクトしない原作ものの映画はリスペクトできない。
「ハート・ロッカー」
暗闇の中に光るいくつもの懐中電灯は、スクリーンのこちら側にいる観客(アメリカ人)を照らしていて、日本人である私ですら狼狽えてしまった。
この三次元の世界に留まること。留まり続けること。
居る、という運動。

作ることは苦しくて苦しくて苦しくて、しかしその苦しみこそが生きているという唯一の実感。
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