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最近は演出備忘録。
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リハーサルは続いている。神楽坂恵は自分が出演するシーンを一つずつ着実に自分に近づけている。また同時に自分から離してもいる。そうした接近と離反を繰り返すことによって、北島萌自身は少しずつ形作られてきている。次は、反射である。相手役は相変わらず代役が務めているが、相手役の存在を意識したうえで 神楽坂に反射することを身につけて欲しいと思う。とてもとても難しい。具体的にこうしたらということは言えないので、とにかく“相手がいる”ということを 意識してやってもらうようにする。時折、相手役に台詞のタイミングを外してもらったり、予定とは違う動きをしてもらったりすると、神楽坂はただ戸惑うだけ で反射するには至らない。そこはマンションの一室に過ぎないが、二人の芝居が充実すれば、反射する意識と運動する身体が映画に似た時空を作り出せるはずである。が、まだまだ。道は遠い。
難航している、と前回書いたが実は山本浩司が所属する事務所が出演を渋っているということではない。むしろ積極的に前向きであって、キャスティ ング交渉の障害はまったく別のところにある。それはあまりにも生々しすぎてこんなところには書けないのだが数日を経てその障害は取り除くことができた。とだけ書いておく。だはは(汗)。
障害はもう一つあってそちらは全然生々しくない。スケジュールの問題だ。当初、「童貞放浪記」は九月第一週目にはクランクインしたいと考えてい たが、山本浩司のスケジュールが九月中旬から末までしか空いていない。であれば、もはやそこに撮影のスケジュールを組み込むしかなかった。スケジュールを理由にキャスティングを変更するにはあまりにも惜しい俳優なのだから。
二つの障害が取り除かれ、金井淳に山本浩司がキャスティングされることがほぼ決定的となった。リハーサルを続ける神楽坂恵の耳にも、その情報が入っているはずだ。若いが才能豊かな男優に、経験の浅い女優が果敢に挑む。映画の内容は北島萌が金井淳を翻弄する関係だが、それを演じる俳優は逆に男優が 女優をリードすることになるだろう。その捻れもまた面白い。神楽坂は今、何を考えているのか。(つづく)

※概ねフィクションですよ!
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