最近は演出備忘録。
さて。
神楽坂恵のロングリハーサルは台本の頭から順番に進み、この日のリハーサルは絡みのシーンであった。金井淳と北島萌は紆余曲折を経て布団の上に二人並び寝ることになる。絡みに至るまでに長い芝居があって、どちらかというと重要なのはそちらである。二人の心が少し通い始めるプロセスを表現できてこそ、絡みの必然性を確保できる。金井と北島は共に高学歴ということもあって、恋愛の行程はぎこちない。であるからこそ、まるで中高生のような初々しさが必要となる。1センチ刻みの慎重さで接近しながら些細な刺激で触手を縮めてしまうイソギンチャクのような敏感さ繊細さが必要になるシーンだが、それについて 今回は有利な条件があった。主演の山本浩司とヒロイン役の神楽坂恵はともに本格的な絡みのシーンを経験したことがないのである。二人とも濡れ場慣れしていないので、どれほど取り繕ってもわずかな堅さやぎこちなさが露呈するはずである。むしろなるべく取り繕って欲しい。取り繕えば取り繕うほど、隠そうとすれ ば隠そうとするほど、登場人物に近づくことができるだろうと、おぬまは演出的な目標を定めた。だから、神楽坂には絡みのシーンをあまりリハしてほしくないなと考えたのだ。慣れて欲しくない、と。とはいえ全く一度もやらずに現場に入るのも不安だったので、軽くやってみましょうということになった。(つづく)

※概ねフィクションですよ!
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