最近は演出備忘録。
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檸檬じゃなくてバナナにしておけば良かったと烈しく後悔することになろうとは露知らず、一年前のスットコドッコイ(おぬま)はスタッフルームで神楽坂恵やプロデューサー達とともに山本浩司を待っていた。狭い部屋の中にかなり緊張した空気が漂い、その緊張の大部分は神楽坂に由来することは間違いないようだっ た。今日はシーンを一つか二つ、二人に読んでもらおうとスットコドッコイは考えていた。映画の中で金井淳と北島萌が出会うシーンがあってそれはもちろんフィクションの中の出来事であるけれども、今日これから起こる山本浩司と神楽坂恵の出会いは現実でありノンフィクションである。この二つの出来事を観察し 比較してなにか画期的な演出上のアイデアを捻り出せるわけでもないが、二人の反射の仕方をしっかり記憶しておくことはスットコドッコイにとってとても重要な作業だ。
神楽坂から放出された緊張が部屋中に充満してついには洩れ出し玄関のドアにまで届きそうになったとき、そのドアを開けて山本浩司が入ってきた。 「すいません。遅くなりました」と、五分ほど遅刻したことを率直に詫びた彼は、スタッフの中に混じっていた神楽坂に目を遣り軽く会釈をしたあと、彼女に対面する席に腰を下ろした。(つづく)
※概ねフィクションですよ!
神楽坂から放出された緊張が部屋中に充満してついには洩れ出し玄関のドアにまで届きそうになったとき、そのドアを開けて山本浩司が入ってきた。 「すいません。遅くなりました」と、五分ほど遅刻したことを率直に詫びた彼は、スタッフの中に混じっていた神楽坂に目を遣り軽く会釈をしたあと、彼女に対面する席に腰を下ろした。(つづく)
※概ねフィクションですよ!
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