最近は演出備忘録。
私は十八歳のときに岡山を出て東京の美容専門学校に入ったんです。四年前です。はじめから家を出るなら大阪じゃなくて東京だなって思ってました。でも美容師になろうとは全然考えてなくって、卒業したらバイトを始めました。バイトはカフェとかパン屋とかなぜか食品関係が多いんですけど、フロアっていうよりはキッチンで働くほうが好きです。だから家でも料理は結構作ります。今は姉と二人で生活しています。姉とは六歳離れてるので、いろんな話をしたりケンカをし たりするようになったのは一緒に住み始めてからですね。姉は私のことをミキチって呼んでます。本当は美樹っていう名前なんですけどミキチって呼ばれてて、 中学生の頃は「ミキチ」って「三吉」みたいで嫌だなあと思ったんですけど、ずっとそう呼ばれて慣れちゃって、逆にミキとか呼ばれると気持ち悪いですね。私も姉のことはメグミさんって呼んでます。友達にメグミさんって言うと誰のことだかわからなくなっちゃうのでお姉ちゃんって呼ぶときもありますけど、なんだか気持ち悪いです。姉もお姉ちゃんって言われると変な顔しますし。やっぱりメグミさんがしっくりきます。え? はい、そうです。東京に出てきてからずっとメグミさんと二人暮らしです。メグミさんは料理はほとんどしないですね。あ、でも豚汁と肉じゃがは得意料理みたいです。こないだサラダ作ってくれたんですけど、サラダ作るのに一時間かかってました(笑)。
去年の夏の前ぐらいだったかな、台詞を読んでくれって突然頼まれました。なんか、お芝居の相手役をしてほしかったみたいです。頼むからって言われて、面倒くさかったんですけどしょうがないのでやりました。ただ棒読みしただけなので、こんなんで役に立つのかなと思いました。メグミさんが台詞の言い方を二種類やってみて、どっちがいいと思う? とか聞かれましたね。ええ。そういうときはちゃんとアドバイスしましたよ。ほかにもメグミさんの台詞の言い方で気になるところがあったので指摘してあげたりしました。そうするとメグミさんはムキになって反論してくるんです。それはこうだからこうなんだーって。私も忙しいので、そんなに相手役はしてあげられなかったんですけど、そうするとメグミさんは毎晩一人で台詞を読んでましたね。夜明け前に扉の向こうからメグミさんの声が聞こえてきて、うるさくて眠れなかったです(笑)。(つづく)

※概ねフィクションですよ!
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