最近は演出備忘録。
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絡みの段取りはアクションシーンに割と近い。人間が立っている状態から座り、座っている状態から寝転び、寝転んだ状態からまた起き上がり、あるときは男性 が上にまたあるときは女性が上にと、その動き方は日常生活と比べるとほとんど革命的といってもいい。通常、人は無闇に寝たり起きたりしないし、ましてや他人と密着しながら不自由を承知で体勢を連続的に変化させることなどあり得ない。だから慣れない俳優が絡みのシーンをやると全く動けなくなる。普段の生活において恋人や伴侶と夜の運動をするときは欲望に任せて無意識に動けることでも、多くのスタッフがいる現場でカメラを目の前にして用意スタートのかけ声と共に動こうと思っても、とても動けるものではない。だからある程度アクションシーンのように予め動き方を決めておくのが通常である。
リハーサルなので相手役と距離を保ちつつ、動きも簡単にして神楽坂に一通りやってもらった。神楽坂は通常の芝居と同じように真剣にやっているよ うだったが、やはり照れがあってか思うように動けず声も出ない。まったくダメ。もう一度やろうとしたがおぬまは思い直した。やっぱり、彼女には絡みに慣れて欲しくない。
「今日はここまでにしまょう」
絡みのリハーサルは撮影までにもう一回ぐらいにしておいて、あとは現場勝負だなぁとおぬまは考えた。(つづく)
※概ねフィクションですよ!
リハーサルなので相手役と距離を保ちつつ、動きも簡単にして神楽坂に一通りやってもらった。神楽坂は通常の芝居と同じように真剣にやっているよ うだったが、やはり照れがあってか思うように動けず声も出ない。まったくダメ。もう一度やろうとしたがおぬまは思い直した。やっぱり、彼女には絡みに慣れて欲しくない。
「今日はここまでにしまょう」
絡みのリハーサルは撮影までにもう一回ぐらいにしておいて、あとは現場勝負だなぁとおぬまは考えた。(つづく)
※概ねフィクションですよ!
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