最近は演出備忘録。
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クランク・インまで二週間。準備スケジュールが日々めいっぱい組まれているため、長かった神楽坂リハーサルもあと一回だけということになった。約2ヶ月半、ひたすら声を出し体を動かし感覚を自由にすることを繰り返し繰り返してきたことで、神楽坂恵は現場に入っても緊張せずにリラックスした状態で台詞を言 うことができるに違いない。経験の浅い俳優がカメラの前で普段通りに振る舞うことは容易くなく、それだけでも大きな前進なのだが、一番の収穫は彼女が北島萌という役について現場に入る前に考えて考えて考え抜こうとしていることだ。俳優の仕事はほぼそれに尽きると言っても過言ではなく、しかもそれは演じている最中に実行することはできない。考えながら演じるのではなく、考え抜いた果てにその役の状態に自分を“置く”ことが理想となる。考えると言っても何を考えるかは重要ではなく、また、答えすら出す必要もない。俳優が登場人物に寄り添おうとする態度が大事ということ、か。他者を受け入れる心。それを“見る” おぬま=スットコドッコイ。
最後のリハーサルは出会いのシーンと、スケジュール上一番最初に撮影することになるであろう駅前の待ち合わせのシーンをやってもらった。もう特におぬまが演技についてあれこれ言うことはなく、「もう一度お願いします」を繰り返すだけである。神楽坂も「今やったこの台詞はこう思うんですけどどうですか?」などと聞くことはない。そういう呼吸はもうできている。繰り返し粛々と演じ、予定の二時間が経過したところで終了となった。
「おつかれさまでした」
泣いても笑っても二週間後。撮影は始まり、そして終わるだろう。(つづく)
※概ねフィクションですよ!
最後のリハーサルは出会いのシーンと、スケジュール上一番最初に撮影することになるであろう駅前の待ち合わせのシーンをやってもらった。もう特におぬまが演技についてあれこれ言うことはなく、「もう一度お願いします」を繰り返すだけである。神楽坂も「今やったこの台詞はこう思うんですけどどうですか?」などと聞くことはない。そういう呼吸はもうできている。繰り返し粛々と演じ、予定の二時間が経過したところで終了となった。
「おつかれさまでした」
泣いても笑っても二週間後。撮影は始まり、そして終わるだろう。(つづく)
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